7月のある朝、活版印刷でDMをしたいという電話がかかってきました。
お店に来られた万代さん。
DMの話から始まり、どんどん広がり文化女子トークに花が咲いてしまいました。
ファジーな感じに「いいですねぇ」と相槌をうってくれる万代さん。
活版・凸版印刷の名刺の注文をいただきました。
活字を借りに師匠のところに行くと活字棚に「好」がない!!
店に戻って活字を組んで印刷してみると・・・
「好」が潰れてる~~~!!
普通の名刺用紙なら気にならないのですが、ふっくらとしてザラッとした質感のある紙は深く入り込むようで潰れてしまうのです。
潰れた感じも好きという方もいらっしゃるし・・・。とりあえず写真を撮って送ってみようとびたみん屋会議で決定し万代さんに決めてもらうことにしました。
潰れた「好」も好きですが今回は樹脂版でとの返答をいただきました。
ということで組み直して印刷すること2回!
樹脂版にした部分だけを後から刷り込むかたちにしました。
ちょっと苦労し、お客様とのやり取りの中からうまれた名刺です。
なるべく活字を使って作った名刺が写真です。
シンプルだけど、可愛い名刺が出来ました。
またの御来店をお待ちしております!
余談ですが・・・
最近、活版印刷をオーダーして下さった方には女将特製「あなただけ栞」がもれなく付いてきます。
その表紙を飾る写真はあなただけの組版(印刷するときの版)!
万代さんの場合こんな感じで組みました。
活字を組む時、樹脂版と活字では少しだけ高さが違うので工夫が必要です。また、活字と樹脂版を同じ行や列にいれるのも大変な場合があります。今回もポイントの行に号の大きさのメタルベースを入れるより、2回にわけて印刷した方が良いかなと思って2回印刷しました。
ということで写真のように名前の部分がない版と、名前だけの版が出来るわけです。
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