大御所現る!

「もしもし、びたみん屋さんかな?」と電話がかかってきた。

読売lifeを見て、懐かしくて電話したというおじいさんからだ

った。
「今は活版はないでしょうなあ・・・それでもマニアがおるんですな・・・」と
とにかく、何かしゃべりたくて伝えたくてという感じだった。

今は年金暮らしで日々ゲートボールに興じているが
家が貧しくて16歳から働き始め、印刷一筋に勤めてきたそうである。

総合印刷のN社に42年いて、いろいろな仕事をしたそうである。
新聞、会報など大きいものは4/6半裁とか・・・
ぶどうやモモの包み紙と言うような薄いものは手差しで・・・
   『噂に聞く、手差し薄物!』
ハマダ、リョウービ、橋本、シノハラ、桜井・・・・と知らないメーカー名がずらずら
   『印刷業界23年の私も分からないメーカーが!』
ハイデルはいい機械だけど、難しかったとか・・・
トムソンもやったが、これも技術が必要なのだと・・・・
それから、数軒の印刷会社でも働いたことがあって・・・

はぁ! まぁ~! それは、それは! と、おじさんの話はなんだか終わりそうにない。
久しぶりに見た活字と活版印刷機でおじさんの「懐かしスイッチ」が入ったに違いない。

「頑張ってくださいよ、頑張ってくださいよ」と何度もエールをくれて電話は終わった。
古いものって、いろんな人の思い(重い)も詰まっているんだな・・・・
なんだか、嬉しいしありがたい。

分からないことがあったら、相談にものってくれるって!

師匠の上に、大御所もついて、
びたみん屋パワーアップなのである!!     byおかみ